🍷今月のセラーワイン🍷　 2017シャトー　ブラネール　デュクル

今月ご紹介するセラーワインは『2017 シャトー　ブラネール　デュクル』です。

2017 Chateau BranaireーDucru
容量　750ml　/　税込価格　13,200円

生産地：フランス　ボルドー　AOC：サン・ジュリアン
品種：カベルネ・ソーヴィニヨン70％、メルロ22％、カベルネフラン4％、プティヴェルド4％　
タイプ：フルボディ　

⇒メドック格付け第四級の中でも、高品質でかつ、リーズナブルにお楽しみいただけるシャトーです。フレッシュさの中に熟成感、ミネラル感、果実の凝縮感等複雑さを表しています。タンニンは濃厚かつ繊細で大変バランスの良いワインです。飲み頃を迎えておりますので、すぐにお楽しみいただけます。パーカーポイント89点。

●　シャトーのテイスティングコメント　●

「ブラネール・デュクル2017年はテイスティングに素晴らしい個性を表現します。調和のとれた果実味、 複雑さを感じる表情豊かなノーズ、繊細なタンニン、素晴らしいフィネスをもつ構成、フレッシュさが遍在し、 驚くほど長い余韻を伴います。2017年ヴィンテージは非常に素晴らしい仕上がりです」

◆　シャトー　ブラネール　デュクル　◆

シャトーブラネールデュクルは、メドック格付け第４級シャトーですが、格付け以上の評価を受けており愛好家の多いシャトーです。比較的リーズナブルな価格でありながら、とてもクオリティが高いところがファンが多い理由かもしれません。

シャトーブラネールデュクルの向かいには、同じく第4級の「ベイシュヴェル」、近くに第４級「サンピエール」、第２級「ボーカイユ」など、有力なシャトーが集まっている地域で、素晴らしいブドウが実る畑が一帯に広がっています。ブラネールデュクルは海抜約21mの高めの位置に60haの畑を所有しており、日照量も多く、水捌けの良い砂礫質の土壌で育つ上質なブドウが収穫されています。

シャトーブラネールデュクルの歴史は、17世紀末にジャン・バテスト・ブラネールがベイシュヴェルの敷地の一部を購入したことから始まり、身内で相続され続いていました。今もエチケットの四隅を飾る4つの冠は、相続した4人の貴族の冠が描かれています。1919年にシャトーは売却されオーナーが何度か変わりましたが、1988年にパトリック・マロトー氏が購入後、畑と施設に投資し、フィリップ・ダルーアン氏（2002年にムートン・ロスチャイルドへ移籍。2020年に引退）を責任者に登用し、品質を向上させました。

□　サン・ジュリアン地区　□

サン・ジュリアン地区はメドックの中央に位置し、シャトーとシャトーが隣り合い小さくまとまった村です。なだらかに傾斜した地形、砂礫質の土壌で水はけがよい土地です。どのシャトーも日当たり良好で、ジロンド川沿いの地区で風通しも良く雲が停滞しにくいため、ヴィンテージごとの品質にばらつきの少ないクオリティの高いワインが生まれます。

サンジュリアンは北はポイヤック、南はマルゴーに挟まれたワイン産地。北のポイヤックの力強さと南のマルゴーの柔らかさを、サン・ジュリアンのワインはバランスよく持っています。また、川沿いのブドウ（白い砂利と鉄分を含む黒い砂利の土壌）からはエレガントなワインが、内陸のブドウ（粘土質が含まれる砂利土壌）からはスパイシーで骨太なワインが出来上がります。

メドックの村の中でも、テロワール・生産者のレベルは高く評価されているのですが、他のAOC格付けシャトーと比較すると良心的な価格設定となっているのも魅力の一つです。ぜひ、この機会にお試しくださいませ。

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