🍷今月のセラーワイン🍷 　ニュイトン-ボノワ　モレ・サン・ドニ2017

今回ご紹介するセラーワインは『ニュイトン-ボノワ　モレ・サン・ドニ2017』　です。

ニュイトン-ボノワ　モレ・サン・ドニ 2017

容量 750ml　税込価格 11.000円

生産地：フランス　ブルゴーニュ　モレ・サン・ドニ
品種：ピノノワール100％　

タイプ：フルボディ　

“アン・スーヴレイ“、“レ・ポール“、そして“トレ・ジラール“という村のプルミエ・クリュの下方にある小区画のブドウから造られる長期熟成型ワインです。フルボディですが、重すぎず爽やかなエレガントさを感じますので、夏でも飲み疲れることなくお楽しみいただけると思います。

◆ ニュイトン-ボノワ ◆

ニュイトン-ボノワは、ブルゴーニュ地方のワイン生産地コート・ドール屈指の生産者グループ。コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの連合農業組合です。「ニュイトン-ボノワ」という、この一つのブランドでコート・ドールの北から南までのワインを網羅する、ブルゴーニュでは数少ないブランドとなっています。

近年注目されている、AOCコート・ド・ニュイ及びAOCコート・ド・ボーヌに早くから目をつけ、これらのAOCの品質で高評価を得ています。ワイナリー（協同組合）は約２００軒の農家と提携し、ワイン醸造に使うぶどうは１００％それらの畑のぶどうのみを使用しています。また、ニュイトン-ボノワは、ジュブレ・シャンベルタン村の中心にあるプルミエ・クリュ『クロ・デュ・シャピトル』というモノポール（単独所有畑）を所有しており、希少なワインも生み出しています。

ワイナリー（協同組合）の強みは、畑からワインを瓶詰めするまでの全工程を自社で管理し、完璧なトレサビリティを保持していること。近代的で高性能な設備を持ち、区画の特徴を最大限表現するためにドメーヌごとではなく、４つの醸造所を使用し、秀でた区画を個別に醸造・熟成し、瓶詰めするというこだわりを持って製造しています。「ドメーヌよりも高品質の組合」と謳い、ニュイトン-ボノワの名のもとで醸造家たちが素晴らしいワインを造りあげています。

◆ コート・ドール ◆

コート・ドールは黄金の丘陵地という意味で、ブルゴーニュ地方でも特に素晴らしいワインを産出する名高い銘醸地。北側がコート・ド・ニュイ（ニュイ＝北）と呼ばれ上質な赤ワインが造られており、南側はコート・ド・ボーヌ（ボーヌ＝南）と呼ばれ上質の白ワインが造られています。

北側の赤ワインには、「マルサネ」「ジュヴレ・シャンベルタン」「シャンボール・ミュジニー」等、高級銘柄が並んでおり、1番有名な村名がヴォーヌ・ロマネ村。「ロマネコンティ」といえば、破格の値段のつくワインとして聞いたことがあるのではないでしょうか。南側の白ワインでも、「ムルソー」や「ピュリニー・モンラッシェ」等、高級ワインの銘柄が並びます。今回ご紹介のワインは北側コート・ド・ニュイにある「モレ・サン・ドニ」の赤ワインです。

◆ モレ・サン・ドニ ◆

モレ・サン・ドニは、北のジュヴレ・シャンベルタン、南のシャンボール・ミュジニーに挟まれた人口700人ほどの村です。南北にわずか1.2キロしかなくブドウ栽培面積は137ヘクタールと小さいですが、その内の約3割にあたる40ヘクタールが特級畑（グラン・クリュ）です。１級畑（プルミエ・クリュ）と合わせると、特級畑と１級畑で栽培面積の半分以上を占めるという大変素晴らしいワイン産地です。標高220～350メートルの東向き斜面に畑があり、ジュラ紀中期の石灰質と粘土石灰質からなる土壌で、村の下の方は泥炭土が多くなります。小石が多く水はけも良いため、ブドウの成熟に最高の条件が揃った産地です。

モレ・サン・ドニのワインの特徴は、豊満な果実味と引き締まったタンニンが感じられ、穏やかな酸味とバランスがとれています。黒系ベリー、赤系ベリーやチェリー、野ばらやスミレなどの小さな花のアロマ、熟成を経るとなめし革やトリュフなどの厚みのあるアロマが現れ、深みが増していきます。

ジュブレシャンベルタンが力強く男性的なワイン、シャンボールミュジニーがエレガントで女性的なワインと称されますが、この2つに挟まれたモレ・サン・ドニは両方の特徴を兼ね備えたまさに“いいとこどり“のワイン。ブルゴーニュ委員会によると、ブドウ畑の格付けを行ったジュール・ラベル博士が「モレ・サン・ドニのワインには欠けているものがない」と1855年に評している記録が残っているそうです。

完全無欠と評されたモレ・サン・ドニのワインを、ぜひお試しください。

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